カイロプラクティックとアプライド・キネシオロジーと内臓生体力学
当院にはさまざまな方が来院されます。
なかでもやはり腰痛や肩こり、頭痛でお悩みの方が大半です。しかし、たとえ肩こりや腰痛で来院されても、よくお話を伺うと胃の調子がよくなかったり、便秘や下痢だったり、生理痛があったり、という内臓の問題、症状をお持ちの方が実に多いです。あまり想像がつかないかもしれませんが、実は肩こりや腰痛といった筋骨格系の症状も内臓の問題が原因となってあらわれていることがよくあります。
カイロプラクティックによるアプローチ
一般的にカイロプラクティックではこのような内臓の症状に対してどのように対応するか。
それは、問題となっている臓器に関わる神経部位の背骨の問題に特に注意しながら脊柱骨盤の矯正を行い、まずからだにかかっている構造的(物理的)なストレスを軽減することを目標とします。施術者が使用するテクニックによって手法はさまざまですが、共通するのは神経の働きを整えるということです。
これを「体性―内臓反射」といいます。「からだに刺激をすることによって内臓に影響が及ぶ」という理論で、世界的な生理学者で初期のRMIT日本校でも教鞭をとられていた故・佐藤昭夫先生の研究が有名です。
この佐藤先生の偉大な研究などによってカイロプラクティックや鍼灸、マッサージのような手技療法が臓器の問題を改善しうるということが科学的に裏付けらました。
アプライド・キネシオロジーによるアプローチ
これに対して、アプライド・キネシオロジー(AK)は臓器と筋肉の特異的な関係を明らかにしました。
ある臓器に起こった障害が特定の筋肉の張りに影響し、緊張させたり弱くしたりします。これは臓器の問題はもちろん、その筋肉や周囲の関節の症状も起こします。この関係を「内臓―体性反射」といいます。
筋肉や臓器は脊柱・骨盤、頭蓋骨を含めた神経、リンパ、血流、栄養などが完全な状態でなければ十分な機能を果たすことが出来ません。
AKではその臓器に最も効果的な反射点を刺激することによってその臓器の機能を向上します。反射点とは、リンパや神経、血流を改善するからだのさまざまな部位にあるポイントです。これはカイロプラクティックにおける体性―内臓反射の効果をより臓器に特異的に作用させると考えてもいいと思います。
内臓生体力学によるアプローチ
さらに、当院では内臓生体力学(Visceral Biomechanics)という検査・治療システムを取り入れています。これは数多くあるAKの派生テクニックのひとつで、オーストラリアのカイロプラクターでAKのディプロメイト(認定講師)のDr.ヴィクター・ポルテリ先生によって開発されました。
臓器の問題が内臓ー体性反射を介して特定の筋肉に影響するという面ではAKと共通しています。
ポルテリ先生は臓器が筋肉や関節と同じように固有の動きや可動域を持っていて、さまざまな原因によってそれが失われることがあり、これがその臓器の本来の機能を障害し、症状を起こすことを発見しました。
臓器は、その臓器の筋肉内、隣接臓器同士、臓器と隣接する組織(横隔膜や腹膜など)と癒着したり圧迫しあうことによって、正常な可動域=臓器固有の動きを失い、本来の生理機能を妨げるのです。これをフィクセーションと呼びます。
前述したように、臓器は神経、リンパ、血液循環が完全な状態で機能していなければ、正常な働きを行うことができません。どこかにわずかでもフィクセーションが起こると、それらが圧迫されたり循環や代謝が妨げられ、臓器は正常な働きが出来なくなります。内臓生体力学は、背骨の歪みなどと同様、からだの働きを妨げる構造的・物理的なストレスの一種です。
これは初めは働きの低下、機能障害として現れますが、それが放置されたまま正常な生理が働かなくなると、それはいずれ病理へと移行します。
内臓生体力学では、カイロプラクティックやAKのように体性ー内臓反射を利用した治療のみでなく、直接的・間接的に臓器を触知し、やさしくフィクセーションを取り除くことによって機能を改善していきます。
臓器の問題はかならず関連筋肉の張りに影響が出るため、その臓器の症状だけでなく、その筋肉や周囲の関節の可動域の異常や痛みを起こします。たとえば、臓器の下垂や腸の問題があれば、必ず股関節の可動域に問題が生じます。肝臓や心臓に問題があれば、肩の可動域減少や痛み、コリを生じるでしょう。
臓器の問題によって可動域の減少が起こっていれば、臓器に対してフィクセーションを取り除くと、可動域は劇的に改善します。
たとえ肩こりでも、臓器の影響を受けて起こっている場合が想像以上に多いのです。
AKも内臓生体力学ももともとはカイロプラクティックから派生したもので、臓器に関連する支配神経部位や、臓器と反射的に関連する部位の背骨に対する矯正(カイロプラクティック・アジャストメント)は不可欠な治療構成要素です。からだの歪みなどのアンバランスや普段の姿勢などの構造的なストレスを改善することは何よりも重要なことです。
また、栄養などの食事、毒物、精神的なストレスの軽減なども、同じように重要です。
不必要な病気を未然に防ぐ
これらの評価・治療システムは、今まで見過ごされてきた、将来病理に発展しうる隠れた臓器の問題や、現在さまざまな臓器の異常にお悩みの方々の人生にまでよい影響を与える、画期的な方法であると確信しています。
ヴォイス・オブ・スパインのカイロプラクティックは、一生を通じて健康で、元気でいていただくためのカイロプラクティックです。
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